私が最初に思い出すゲームはポケモン「緑」だ。手持ちパーティはピカチュウとフシギダネ。フシギダネは「つるのむち」、「はっぱカッター」という強力な技を早く覚えてくれ最初と二個目のジムリーダーを無双してくれるのが楽しみだった。
でもそれ以上に思い出深く、緊張感を抱いたのは二つ目のジム付近の草むらから急に出没するライバルことシゲルの存在だ。当初遭遇した時は、予想外の出現だったためセーブをとることが出来なかった。
「でもこのゲームは子供向けだし、こんな唐突に出てくるライバルが強いわけない」と自身に言い聞かせながら戦いに臨んだ。すると、二つ目のジムリーダーより数段強いのだ。私は敗北し前回セーブした地点からやり直しとなった。このゲームで一番覚えているシーンがここだ。
前回セーブした地点はなんと最初のジムリーダーと戦う前だったのだ。
「もう、やってられるか」と素直に思った。1~2時間ほど進めないとシゲルの場所まで行けないのだ。~山という暗い山を一つ越えなければならなく、小学生の時に夏休みの宿題を初日に終わらせ夏休み二日目に学校へ提出に行き、先生にもう一冊同じ宿題を出された時くらいやる気がなくなった。
今思えば「予定が崩れること」「二度手間」が嫌いなのはこの時からかもしれない。しかしこの時私は学習した。こまめにセーブをとるようにし、いつ強力なプレイヤーと対戦して負けても遡りが少ないようにした。また、負けないよう必要以上のレベルアップに勤しんだ。
そこから8つのジムと四天王を倒すとゲームクリアなのだが、すんなりクリアをすることが出来た。明らかに、制作側が意図して壁を用意していたわけだが、そのお陰で成長し楽々とエンディングを迎えられたのだ。
しかしこの経験をそこからリアル(現実)の世界で活用しようとしなかったのが、残念なところでもあり、自分らしいと思うところだ。要するに
「やるべき事をやればゲームクリアは難しくない」
「いつ何が起きるか分からないから腕は磨いておこう」ということである。
世の中は同じ軸で回っていると改めて思う。一つの事が出来る人は全てが出来るのだ。唐突に現れる障害へ立ちむかい、敗北しても再び立ち上がる事が出来れば。
今私は自分だけのルールを持っている。予定通り進めたい信条の私からしたらルールを破る方が難しい。しかし状況が変わった時にルールを改定する可能性がある。もし、その時が来たとしても以前のルールより簡単なルールを設けない事を心から願うばかりだ。